17歳の失恋が、自信喪失の始まりだった
あれは、17歳のときでした。
初めて真剣に人を好きになって、勇気を出して告白したんです。
相手はちょっと年上で、明るくて魅力的な女性でした。
でも返ってきた言葉は「ごめんなさい」の一言。
それだけで、当時の僕の中にあった期待は、一気に崩れてしまいました。

あのときの経験が、自分でも驚くくらい深く心に残ってしまって。
それからずっと、「自分には魅力がないんじゃないか」「また傷つくんじゃないか」っていう思いがつきまとって、恋愛に踏み出す勇気を持てなくなっていきました。
20年もの間、自信を失ったままだった
社会に出てからも、恋愛に対しては消極的なままでした。
もちろん、仕事は真面目にやっていましたし、周りから励まされることもありました。
でも心のどこかでは、ずっと「自分なんて」って気持ちが消えなかったんです。

まさに非モテで、人生の暗黒期でもありました
30代のとき、ジムで知り合った女性にちょっと惹かれたことがありました。
でもまた振られてしまって。
そのとき、「ああ、やっぱり俺には無理なんだな」って、ますます殻にこもるようになってしまいました。
自分を変えようと決めた40歳前
そんな僕が変わるきっかけをつかんだのは、40歳を迎える少し前でした。
ふとこれまでの人生を振り返ったとき、「恋愛だけじゃなくて、いろんなことに自信が持ててなかったな」って気づいたんです。
このままじゃ後悔するって、本気で思いました。
それで、「自分を変える」って決めたんです。
まずは、外見を整えるところから始めました。
これまで無頓着だった服装や髪型を見直して、運動をして体を引き締めて。
内面も少しずつ変えたくて、本を読んだり、趣味を広げたり、新しいことに挑戦するようにもしました。
そして何より、自分の過去を責めすぎないようにしたんです。
失恋や失敗って、誰にでもある。
それを「自分の全て」だと思わないようにしようと、少しずつ思えるようになりました。
新しい恋、そして結婚へ
そうやって自分と向き合っていく中で、自然と気持ちも前向きになってきたんですよね。
周りの人とも積極的に関わるようになっていって、そんな中で出会ったのが、今の妻です。
彼女は穏やかで、すごく思いやりのある人でした。
僕の過去や不安にもちゃんと耳を傾けてくれて、それが本当にうれしかった。
初めて、「この人には心を開いてもいいかもしれない」って思えたんです。
交際を続けるうちに、少しずつ自分にも自信が持てるようになっていきました。
40代になってからの結婚というのは、正直、最初は不安もありました。
でも、これまでの経験があったからこそ、ちゃんと向き合える自分がいたんだと思います。
今、思うこと
振り返って思うのは、やっぱり「失敗を恐れないこと」が大事だってことです。
ありきたりな言葉でごめんなさい。
失恋や拒絶に怯えて閉じこもるよりも、それを糧にして少しずつ前に進んでいく。
これは相当難しいということはよーくわかっています。
でもそういう姿勢が、人生を変えていくんじゃないかなって感じます。
今は、家庭を持って、人生でいちばん充実した毎日を送っています。
あのとき、自分を変えようって決めてなかったら、今の自分はいなかったと思います。
もし、今過去の経験にとらわれている人がいたら、無理にすぐ変わろうとしなくてもいいんです。
小さな一歩からでもいいから、自分のために前を向いてみてください。
きっと、その先に新しい未来が待っていると思います。